たんぽぽコーヒーの楽しみ


決定版! たんぽぽコーヒーの楽しみ   NiL

===================================================================
★タイトル (TLF72171) 88/ 5/26 0:28 (162)             
決定版! たんぽぽコ−ヒ−の楽しみ   NiL(長文注意)
===================================================================
★タイトル (TLF72171) 89/ 5/16 23:27 (112)             
たんぽぽコーヒー2(改訂版)        NiL(長文注意)
===================================================================

★内容

1988/ 5/26
 ようやくタンポポコ−ヒ−の作り方を何とか説明できる程度には経験を重ねられましたのでUP致します。まだまだ経験不足でわかりにくい箇所もあるかもしれません。完成品ではありませんので、御助言等でよりわかりやすいものにしたいと思っています。

1989/ 5/16
 今年もまた、タンポポコーヒーを作りました。タンポポの採取地も安定し前よりは少しは知識も増えました。ここらで説明の改訂等をしてみました。(再び)完成品ではありませんので、御助言等でよりわかりやすいものにしたいと思っています。



◎ タンポポの種類

 タンポポはその、あまりの雑草性のせいか分類がまだ曖昧で20〜80種類と、専門家によっても様々な分け方をされているのが現状です。ここでは日本で見られる主なものを8種程紹介します。


セイヨウタンポポ (Taraxacum officinala)
食用としてヨーロッパから移入され、雑草化した。北海道に多いが全国に見られる。一年中花が咲き繁殖力が強いので、(単為生殖をする。)その勢力は益々広まりつつある。総ほうと呼ばれる、ガク状のものがつぼみの時から反り返っているのが特徴。


アカミタンポポ (Taraxacum laevigalum)
ヨ−ロッパ原産の帰化植物。近年、急速に日本中に広まった。総ほうはセイヨウタンポポと同じく反り返っている。果実が赤いのが特徴。


エゾタンポポ (Taraxacum hondoense)
北海道、本州北部〜中部に分布する。全体に大ぶりで総ほうは反っておらず、突起は殆ど見られない。


カントウタンポポ (Taraxacum platycarpum)
関東地方、静岡、山梨で見られる。総ほう は反り返っていない。ただし先の方には小突起が見られる。


トウカイタンポポ (Taraxacum longeappediculalum)
千葉県から和歌山県までの太平洋岸に見られる。東海地方に多い。ヒロハタンポポとも呼ばれる。総ほうに著しい突起がある。


カンサイタンポポ (Taraxacum japonicum)
近畿以西、四国、九州、沖縄地方に多い。総ほうは反り返らず、ぴったりとついている。


ミヤマタンポポ (Taraxacum alpicala)
中部地方、日本海側の高山に見られる。白馬連峰、戸隠山、妙高山などで自生している。総ほうは反り返らず、黒緑色。花の黄色も他のものよりも濃い。


シロバナタンポポ (Taraxacum albidum)
関東以西、四国、九州に多い。花が白いのが最大の特徴。総ほうは反り返らず淡緑色。


◎ タンポポの根の採取


 タンポポコ−ヒ−は「根」を利用するわけですがその根は、いわゆるロ−ト状で地中に深く垂直に伸びており、手で引っぱるくらいでは抜けません。そこで色々道具を試したのですが、今のところ細身の移植ごてが最も使いやすいと思っています。大型のシャベルを使えばもっと効率的だとは思いますがあまりに大げさで、私は使う気がしません。

 茎に沿わせて真下にズブズブとさしこんでから柄に横向きの力をかけて、土ごと持ち上げてしまいます。当然、根の先は切れてしまいますが、細い根は掘り出す苦労の割に使い物になりにくいし、生命力が強いのでそこから再び成長を始めるので根絶やしの心配も無いわけです。

 泥まみれで出てくる根ですが、切れた箇所から白い液が浸出しているので他の根と間違える心配は無いと思います。直径が4,5cmもあるような物や20,30本もの、細い根が絡み合っているものなど様々でなかなか賑やかな感じです。堀りとった根は、茎のところで切って土と髭根も落としておきます。少し、湿った畑の土のような所のものが掘り易いです。また土手のような斜面のものも深く堀りとれます。この様な所の大きく葉を広げた年代物?だと、ごぼう程もある根が割りと簡単にとれて、細い根の十本以上の収穫になります。

 注意:根が深いため掘った後の穴は、かなり大きく深くなる


◎ コ−ヒ−の作り方


 いよいよ製法ですが、ここでご注意です。製法についての記事は色々あるようですが、以下のものは私が試してみて最も良かったと思われる方法です。他のやり方も試して見てください。

1.土を落とす。

 水洗いして土をよく落としてください。細かいところはたわし等を使います。(歯ブラシが使いやすかった)
ただ、強くこすりすぎて表皮を取ってしまうとコ−ヒ−様の色が出にくくなるので適度に洗ってください。


2.根を小さく切る。

 洗った根を包丁で小さく切り(5〜7mmがよい)分けます。そして特有の苦みを除くために水に数時間さらしておきます。数時間というのが良いようです。苦みを取るためにゆでたことがありますが味もそっけもない、青くさいだけのものができてしまいました。


3.乾燥させる(省略可)

 一応、出来た物を乾燥させます。運が悪いと黴がはえたりもするのでこの行程は省略しても良いのですが。水分が少なくなるので、次の煎る行程が簡単になります。季節にもよりますが4〜5日でよく乾きます。


4.フライパン等で煎る。

 乾燥した小片を(乾燥させない場合はそのまま)フライパン等で煎り(ほうろくを試しましたが、これが一番!)焦がします。これによって、焦げた風味と適度の苦みを出すわけです。焦げ色が焦げ茶色になる程度煎ります。本物のコ−ヒ−と同じか、もう少し濃いめの色が適当でした。根気よく、ごく弱火で常にかき混ぜながら煎り続けるとBESTです。


5.煎った小片をミキサ−にかけて粉砕する。

 コ−ヒ−ミルの方が良いような気もしますがまだ試してはいません。あまり細かいのよりも少し荒目の挽き方の方が良いようです。


6.コ−ヒ−の入れ方

 できた粉を本物のコ−ヒ−と同じようにドリップ方式で入れます。



◎ 味と効用


 さて、肝心の味についてですが一言で言ってコ−ヒ−とは全く別物と思ってください。色はそっくりなのですが香り味とも、「コ−ヒ−」ではなくコ−ヒ−的に飲める嗜好飲料と言った方がよいと思います。と言って不味いものでもありません。私はコ−ヒ−も好きなのですが時に刺激が強すぎてニオイが鼻についたり飲み過ぎて胃が不調になったりします。それに比較してタンポポコ−ヒ−は香りはないものの、あっさりしていて少し慣れると飲み易くコ−ヒ−とは又違った味わいがあります。

 もちろんカフェインはゼロでこの点でも飲み易いと言えるでしょう。私はまだ試していませんが本によってはネズミモチの実を加えると一層美味だそうです。個人的予想としてはチコリをまぜても良くなるような気がします。

 これもモノノ本によりますが、タンポポの根は元々漢方薬として利用され、昔から健胃剤、利尿剤、浄血の薬効があるようです。個人的経験ですが便秘も緩和するような気がします。

※ チコリ
 CHICORY(米)タンポポに似た葉を着け、北米や欧州に自生する多年草。草丈は1.2m程で、美しい空色の花が咲く。ハーブの一種で根をタンポポと同じようにしてコーヒーにしたり若い葉をサラダにしたりする。軟白した根出葉はオードブルやサラダ用で、最近、日本でも目にすることがよくあります。アンディーブ(仏)エンダイブ(英)とも呼ばれています。


 以上、長々と書いてきましたが現在のところタンポポコ−ヒ−については最も詳しい情報の一つであると自負しています。(こんなことを必死で調べたり、読みたがったりする人がいないせい?)是非「自然の森」特産のタンポポコ−ヒ−を一度お試しください。

1988. 5.26  初版発行
1989. 5.16 改訂版発行

自然の森の掲示板
SIG大自然&動植物 HomePage