2003年10月13日〜10月17日
上海のIT・インフラ事情
仕事で10月13〜17日まで、中国(上海・杭州)に出張することになりました。支店のインフラ及びPC関連のトラブル対応、新システムの導入、そして上海の電脳事情を調査することが目的です。その合間に上海や杭州の観光ができるかな・・・という行程になっています。

13日(月) 関空経由で上海入り
関西国際空港経由で上海浦東国際空港に16時30分頃(現地時間)に到着しました。関西国際空港からは2時間30分ほどです。検疫カウンターで「健康申告カード」を提出、入国審査カウンターで「入国カード」を提出し、難なく通過。手荷物受取所でパソコンの入った手荷物を受け取り、税関でエックス線による手荷物検査、ようやく到着ホールに出られました。

SARSの影響もあり、今秋より日本人観光客を対象に、査証(ビザ)なしの短期渡航が認められるようになり、殆どフリーパスのようです。

上海市の人口は約1600万人、これは重慶市の約3100万人に次いで、中国で第二位です。地方からの流動人口が急増し社会問題になっています。

空港を出るといきなり、けたたましく鳴らされるクラクションの音が騒々しい。いきなり、何なんだこの国は・・・なんて思った。ただ、それは序の口であった・・・。正規のタクシー乗場でタクシーに乗り込み、ホテルへと向かう。タクシーの車種は殆どがVWのサンタナである。空港を出ると、雨降りだと言うのに、タクシーのスピードがどんどん上がっていく。高速道路に入ると、走り方がカーチェイスになった。片方向4車線くらいの高速道路であるが、交通量が多く、前のクルマを追い越そうと、センターラインの狭間で、左に行ったり右に行ったりと正に暴走状態。運転が恐ろしいので、外の景色だけを眺めていました(^^;  また、こんなにパッシングが多い高速道路も初めて。どうして、そんなに急ぐのか・・・。

後ろから救急車がサイレンを鳴らしながら、追いついてくる。ただ、誰も譲ろうとしない。そればかりか、救急車の前に平気で割り込んでいく。いやぁ〜、恐ろしや。後で聞いて解ったのだが、タクシーの運転手にもノルマがあるらしく、少しでも早く現地に着こうとするらしい。また、中国では緊急自動車(救急車)の優先制度はないそうな。これも文化か・・・。高速道路をひた走り、50分くらいでホテルに無事到着。(約150元)

真っ先に、ホテルのフロントで日本円を元に両替してもらう。単位は、元・角・分がある。(1元=10角=100分)1元は約15円。

ホテルにチェックインしてから、マッサージに連れて行ってもらいました。頭から足の裏まで一生懸命やってもらえるので本当に有り難いです。気持ちよくて途中で寝てしまいそうになりました。(全身マッサージ2時間120元+α)
12:00JST 出発 東京羽田国際空港
13:15JST 到着 大阪関西国際空港
15:10JST 出発 大阪関西国際空港
17:25JST 到着 上海浦東国際空港



搭乗券の半券
一部伏せ字にしてあります


通貨(紙幣と貨幣)
10〜100元紙幣を使う事が多かったが
最期にお土産に使ってしまったので

記念に残ったのは上記のみ

14日(火) ワーキングデー
今日は、一日、支店でお仕事です。詳しい内容については割愛しますが、支店のPCや機器の障害対応・新システムの導入などです。夕方になって、多少時間ができたので、自宅に居る子供とインターネットを経由したTV電話を試みました。訪中前に、自宅の子供用デスクトップパソコンに「Yahoo Messenger」を常駐させておいて、いつでも接続状況が分かるようにしておきました。自宅では普段から子供がパソコンを使っているので、電源が入っていれば、いつでもテストができます。上海支店の私と自宅に居る子供との間で、スムースな映像と音声によるTV電話ができました。当然と言えば当然ですけど、海を渡っているので何だか驚きです。

支店では中国電信(China-Telecom)の ADSL 512Kbpsを利用しています。法人に対しては、結構なボッタクリが行われているのが実情で、料金は 512Kbpsで月額1400元(約21000円)、1Mbpsだと2400元(約36000円)にもなります。インターネットに関しては、中国電信以外に選択肢がないのも辛いところです。

この会社に限らず、中国の会社は対応がいい加減で、これまでにも散々泣かされてきました。そのような会社を相手に日本からサポートするのは大変なので、社内ネットワークの切り替えに併せて、現地に事務所を持つ日本の会社にサポートをやらせることにしました。

上海は、マイカーを持つことが、ごく最近まで認められていなかったので、庶民の移動手段は、徒歩・自転車・バイク・バス・地下鉄などとなります。街中に一坪店舗が溢れているのはそのためでしょう。日本人はタクシーを使うのが適当かと思います。

ここは徒歩の人間よりも自動車が優先される社会です。これを知らないで道路を渡ると大変危険です。交差点だろうが何処だろうが自動車が突っ込んできます。自動車の右側走行は良いとしても、恐ろしいのは「赤信号でも右折できる」こと。徒歩で交差点を渡るのは命がけになります。

上海に持ち込んだパソコン
(IBM ThinkPad T23)


タクシーから見た上海市内



15日(水) 杭州へ 杭州市旅游委員会公式サイト

杭州は、上海から鉄道(特快)で南西へ約1時間40分(従来は2時間)。昨年秋より軌道が更新され、上海〜杭州間の運行速度が120km/hから140km/hに加速されたとのこと。中国全土で鉄道の高速化が何度も行われているようです。

車両には「硬座」と「軟座」があり、硬座とは文字の通り、座席が硬いという意味。当然、軟座のほうが高いわけで杭州まで約44元。軟座は指定席ですが、少しでも席が空いていると、容赦なく人が座ります。

車窓の眺めは、平坦な大陸だけあって大きな変化はありませんが、杭州に近づくにつれて、都市から農村の景色に変わります。当然、家の形も地区単位で変化してきます。

杭州は、新石器時代には、すでに「良渚文化」が栄えていた四千年以上の歴史を誇る中国七大古都の一つ。中国人なら一度は訪れてみたい観光地とのこと。杭州市の人口は約372万人。

中でも「西湖」は、しっとりした景観で知られる中国随一の景勝地。夕暮れの景色が見事といわれる「雷峰夕照」の雷峰塔に、日没スレスレのタイミングに登ることが出来ました。ここからの眺めは最高でした。

西湖には、湖を一周(約15Km)する「幌が掛かった小さな電気バス」が走っています。手を挙げれば何処でも乗せてくれる(10元:約150円)。昼の景色もさることながら、夜の景色はライトアップにより広大な公園と化し、ロマンチストにはたまらない風情を醸し出します。(正直なところ、ここだったら住めるなぁ〜なんて思いました)。


【雷峰塔】雷峰塔遺跡(浄慈寺の近く、西湖側)の上に再建され、高さ71.7m、敷地面積8ヘクタール、入場料30元。夕焼けに映る雷峰塔の姿は古来「西湖十景」の一つとされ、西暦972−977年に建立され、1924年9月に崩れてしまいました。新しい雷峰塔は1999年9月より工事が行われ、九層の塔で、塔の下に、元の塔の地下宮殿の遺跡が巨大なガラスにて覆われ、展示・保護されています。旧雷峰塔の地下宮殿より出土された文物は境内の展示室「匯文軒」にて展示されています。

上海と杭州を比較すると、上海は「まさに戦場」であり、杭州は「平和で穏やかな街」でした。

杭州駅


涌金門付近


杭州索韮特西湖大飯店
(宿泊ホテル)


再建された雷峰塔
(2002年11月オープン)
 
雷峰塔からの眺め(西湖)
(左右の写真をクリックして下さい)


西岸は山紫水明


東岸は杭州市街


16日(木) そして上海へ
ホテル(杭州索韮特西湖大飯店)で朝食を食べた後、再び、鉄道で上海に移動しました。駅に入る際は、必ず手荷物をエックス線検査機に掛けなければならないようです。

午後からは、上海の電脳事情を調査するために街中に出ました。上海のIT・インフラ事情については別のページで紹介しています。夜は、外灘沿いの夜景を楽しみました。右下の写真は、浦東新区にある東方明珠広播電視塔(高さ463m)です。アジアで最高、世界でも3番目に高いタワーです。中国の経済発展の象徴と言えるでしょう。

その後、北京ダックのお店を2軒梯子。全体にアメを塗って焼き上げたアヒルの皮を、ネギに味噌をつけて餃子の皮ようなものにくるんで食べる。これがなかなか美味しい。

上海の経済発展は、「もの凄い」としか言いようがありません。これは「日本」の高度経済成長期の比ではないでしょう。見渡す限り建設中の巨大な高層ビル群。次々と立ち並ぶマンションの列。新宿の高層ビル群が当たり前のようにアチコチに建てられていく。それも、もの凄いペースで・・・。2〜3年で風景が全く別物に様変わりするほどの変貌ぶり。

日本では未だに実験中のリニアモーターカーが既に営業運転されており、地下鉄も次々と新しい路線が建設中でした。また、杭州湾を横断する世界最長(約36Km)のベイブリッジ「杭州湾大橋」(2006年完成予定)の建設が進められており、その勢いは止まるところがないようです。

中国に滞在中、テレビでは「中国の有人宇宙飛行成功」で沸きたつニュースが・・・。改めて中国の国力を思い知らされました。

書いて良いものかと考えましたが、訪問記なので書きます。上海では結構な数の物乞いに遭遇しました。小さな女の子を連れたお婆さんに服を引っ張られた時は心が痛みました。貧富の差がとんでもなく大きいのです。地方からどんどん人口が流入することもあるのでしょうが、上海に入った鉄道の車窓に見えてしまいました・・・ゴミ置き場を彷徨う人たちが。何だか、経済発展の裏側を見ているようでした。
外灘沿いの祖界時代の建築物 東方明珠広播電視塔
 

北京ダックが焼き上がると
料理人がテーブルまでやって来て切り分けてくれます
至福の瞬間の始まりです

17日(金) 帰国
タクシーで上海市街から浦東国際空港まで走っている間、道路の両側に建設中の建物が絶えることはありませんでした。これからは間違いなく中国の時代になるとつくづく感じさせられました。

関西国際空港経由にて羽田空港に到着しました。考えさせられる事も多く、大変有意義な出張でございました。謝謝。

上海上空の機内より


搭乗券の半券
一部伏せ字にしてあります

13:50JST 出発 上海浦東国際空港
15:55JST 到着 大阪関西国際空港
17:30JST 出発 大阪関西国際空港
18:35JST 到着 東京羽田国際空港

上海のIT・インフラ事情
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